@ワシントン
米大統領選が終わってしばらくしたある晩、カーラジオから「カリフォルニア」と何度も叫ぶ切ないボーカルが流れた。同州出身のバンド、ファントム・プラネットのヒット曲「カリフォルニア」に耳を傾けていると、昔の記憶がよみがえってきた。
記者はカリフォルニアで10代初めを過ごした。太平洋が眼前に広がる小学校で、どこか窮屈だった日本での日々を水平線の先に思った。「カリフォルニア」という地名は世界の広さの象徴だった。
だが、その曲は別の、最近の記憶も呼び起こした。
昨年7月、大統領選の激戦州…